『自治体の”台所”事情 ”財政が厳しい"ってどういうこと?』(今村寛 ぎょうせい)
今村さんの「出張財政出前講座+SIMふくおか2030」が、余すことなく詰まった本です。
今村さんの出張財政出前講座の噂は、かねてより聞いていました。
facebookなどでも楽しげな報告ばかり目について。。。
しかし、土日が仕事の現在、なかなか受講するタイミングが合いませんでした。
昨年、山形市の後藤さんと今村さんが共演するという噂を聞き、ぜひとも参加したい!と思っていたら、瞬殺でソールドアウト!(ToT)
出張まちづくり講座in和歌山 |
ここで受けた刺激は、言うまでもありません。
ぜひとも東京・多摩エリアの仲間ともこの経験を共有したいと思い、東京都多摩地域のOM「タマガワ・リーグ」で2018年2月4日(日)に登壇していただきました。
当日は90人超が参加して、会場の熱気はMAX!
とても熱い一日だったことを思い出します。
この刺激を受けた人の中から、多摩市、日野市、小金井市、小平市でご当地SIMづくりが始まり、多摩市ではすでに完成しています。
この本を読んでいると、当日の様子が蘇ってきます。
「財政課が守ってほしい二つのルール」
①支出は収入の範囲でないと使えない
②予算は議会が承認しないと使えない
当たり前のことなんですが、ついつい忘れがち。
頭に刻み付けたいものです。
そして、「ビルド&スクラップ」。
地域の課題を解決する新たな政策を進めていくために、「ビルド&スクラップ」よって、施策を選択していくということ。
当日も強く思いましたが、これもあらためて心に刻みます。
「SIM2030」では、対話の重要性が体感できる本当に素晴らしいゲームです。
今村さんがは、「対立は対話によって乗り越えることができる」をこのゲームによって体験できると説きます。
まさに私もそう思いますし「対話」の力、大切さを実感しています。
今年、出向先の財団で、次期指定管理を受けるための提案書を作成しましましたが、そこで掲げた3つの柱のうちの一つが「対話」です。
現在の複雑化した様々な行政課題の解決は、とても自治体だけでは対応できません。
住民や企業、団体とともに連携して様々な課題に立ち向かっていく必要があるのです。
この時に公務員に求められるのは「対話」する能力。「対話による合意形成」ができること。これからの公務員にとって必要な能力とこのゲームでは向き合うことができます。
今村さんが転機となったのは39歳の時とのこと。
それから10年で大きく変わられ、こんなに大きな成果を出したとはすごいです。
スタートするタイミングは、年齢ではないし、時間でもないんだなぁと勇気づけられました。
一方、得るものが多いこの本ですが、何ともしがたい難点が2つ・・・。
◇その1・・・再び財政出前講座を受けたくなること
◇その2・・・我がまちのSIMを作ってみたくなること
いや~!困った!!(笑)
と言いながら、②は着々と進んでおり、来年3月には試作版ができる予定です。
①については、また、どこかで!
第2回タマガワリーグ |
さぁ、皆さんもこの本を読んで、SIMづくりの冒険に出てみようではありませんか!
※今村さんと初めてお会いしたのは、2016年11月に福岡市で。
FBでは前から繋がっていたのですが、ここが初めてでした。
多摩エリアでの出張出前講座をお願いしたのもここでした。
いや~懐かしい! その時の写真を引っ張り出してきました。
福岡の夜 |