2017年3月1日水曜日

小さなメディアを大切に

ジャーナリスト楽校inこだいらを始めるよりも前の話です。

当時、産業振興課だった私は、他の係の人たちとブルーベリーを小平の看板にしようと掲げました。
とにかく目立つには「大手メディアに取り上げてもらおう!」とと広報媒体の知識も広報戦略もないまま、やみくもに考えていました。

そんな時期、某大手ラジオ局の方に相談したところ言われた言葉が・・・
「小さなメディアを大切にしなさい。」ということ。
言われた私たちは、当初その意味がよくわかりませんでした。

その方は続けて・・・
「メディアはメディアを取材する」という言葉も。
『大手メディアも、地域の小さな記事までは追えないので、地域情報紙をしっかり見ている。
地域情報紙を疎かにするのではなく、しっかり連携して、記事掲載すれば、いつの日か必ず大手が来る。』と教えられました。

小さなメディアからはじめて、大きなメディアにつなげるといわれても、聞いたときはよくわからなかったのですが、今は体験としてよくわかります。

確かに大手メディアがいきなり「ブルーベリーは小平市の特産品なんです。ぜひ取り上げてください!」などと言われても、危なっかしいし、胡散臭いし・・・取り上げないですよね。
でも、小さなメディアでも掲載されていれば「地元の情報紙でも取り上げられている、小平市のブルーベリーですが・・・」と続けると信用度が全く違います。
そして、大手メディアの人たちが、地方の小さなメディアに目を通していることもよくわかりました。
皆さん情報収集のために、色々な媒体に目を通しているのです。
すると、小さなメディアに出続けていると、自然と中規模なメディアが、そして大手メディアが取材依頼に来るようになります。

そして、よく聞く話がいきなり大手のメディアに出ると、客が殺到し対応できず、苦情となり、帰って印象を悪くする。。。というもの。
少しずつ大きなメディアになると、こちらの対応も少しずつレベルアップしていくというのです。

小さなメディアからの歩みは、もちろん即効性はありません。
でも、広報戦略って、地道に、時間がかかるものなんですよね。

「小さなメディアを大切に」
「メディアはメディアを取材する」
の言葉を信じていると、きっと成果が得られると思います。