2018年12月25日火曜日

『自治体の”台所”事情 ”財政が厳しい"ってどういうこと?』

読了しました。

自治体の”台所”事情 ”財政が厳しい"ってどういうこと?今村寛 ぎょうせい

今村さんの「出張財政出前講座+SIMふくおか2030」が、余すことなく詰まった本です。







今村さんの出張財政出前講座の噂は、かねてより聞いていました。
facebookなどでも楽しげな報告ばかり目について。。。
しかし、土日が仕事の現在、なかなか受講するタイミングが合いませんでした。

昨年、山形市の後藤さんと今村さんが共演するという噂を聞き、ぜひとも参加したい!と思っていたら、瞬殺でソールドアウト!(ToT)


出張まちづくり講座in和歌山
今回もダメかなぁとあきらめかけていたら、定員増により、運よく受講することができました。

ここで受けた刺激は、言うまでもありません。
ぜひとも東京・多摩エリアの仲間ともこの経験を共有したいと思い、東京都多摩地域のOM「タマガワ・リーグ」で2018年2月4日(日)に登壇していただきました。
当日は90人超が参加して、会場の熱気はMAX!
とても熱い一日だったことを思い出します。

この刺激を受けた人の中から、多摩市、日野市、小金井市、小平市でご当地SIMづくりが始まり、多摩市ではすでに完成しています。

この本を読んでいると、当日の様子が蘇ってきます。
「財政課が守ってほしい二つのルール」
 ①支出は収入の範囲でないと使えない
 ②予算は議会が承認しないと使えない 

当たり前のことなんですが、ついつい忘れがち。
頭に刻み付けたいものです。

そして、ビルド&スクラップ」。
地域の課題を解決する新たな政策を進めていくために、「ビルド&スクラップ」よって、施策を選択していくということ。
当日も強く思いましたが、これもあらためて心に刻みます。

SIM2030」では、対話の重要性が体感できる本当に素晴らしいゲームです。
今村さんがは、「対立は対話によって乗り越えることができる」をこのゲームによって体験できると説きます。
まさに私もそう思いますし「対話」の大切さを実感しています。
今年、出向先の財団で、次期指定管理を受けるための提案書を作成しましましたが、そこで掲げた3つの柱のうちの一つが「対話」です。
現在の複雑化した様々な行政課題の解決は、とても自治体だけでは対応できません。
住民や企業、団体とともに連携して様々な課題に立ち向かっていく必要があるのです。
この時に公務員に求められるのは「対話」する能力。「対話による合意形成」ができること。これからの公務員にとって必要な能力とこのゲームでは向き合うことができます。

今村さんが転機となったのは39歳の時とのこと。
それから10年で大きく変わられ、こんなに大きな成果を出したとはすごいです。
スタートするタイミングは、年齢ではないし、時間でもないんだなぁと勇気づけられました。

一方、得るものが多いこの本ですが、何ともしがたい難点が2つ・・・。

◇その1・・・再び財政出前講座を受けたくなること
◇その2・・・我がまちのSIMを作ってみたくなること

いや~!困った!!(笑)

と言いながら、②は着々と進んでおり、来年3月には試作版ができる予定です。
①については、また、どこかで!

第2回タマガワリーグ

さぁ、皆さんもこの本を読んで、SIMづくりの冒険に出てみようではありませんか!


※今村さんと初めてお会いしたのは、2016年11月に福岡市で。
 FBでは前から繋がっていたのですが、ここが初めてでした。
 多摩エリアでの出張出前講座をお願いしたのもここでした。
 いや~懐かしい! その時の写真を引っ張り出してきました。
 
福岡の夜

2018年12月21日金曜日

「人は誰もが多重人格」

読了しました。
「人は誰もが多重人格」田坂広志 光文社新書
こういう視点ではこれまで考えたことがありませんでした。


「多重人格をマネジメントする」。

人は誰もいろいろな才能を持っていて(多重人格)、自分の中にあるいくつもの人格を活用することで、多彩な人格が花を開く、と著者は説きます。
そして、多重人格を、場面場面において使い分ける。
それができる人が、豊かな人間なのだと。

そして誰もが多重人格を持っていて無意識に使い分けている。
職場では辣腕な管理職、家では子煩悩な父親、実家では親に甘えるやさしい子ども・・・など。
さらに、この多種な人格に多彩な才能が紐づいているのだと。
だから、人格をマネジメントすることが、才能を開花することにつながるのだそうです。

しかし、人は深層意識で抑圧してしまっている。いつの間にか固まっていて、いろいろな人格が表に出てこないんですね。
たしかに、融通のいかない人、臨機応変に対応ができない人、一辺倒な回答しかできない人などは、このような一つの人格だけが表に出ているからかもしれません。

隠れた人格・才能を表に出すには「苦手な状況に自分を置く」ことだそうです。
居心地の良い場所では、いつも通りの自分しか必要としないので、人格の切り替えは不要ですので「楽」です。しかし、この「楽」な状態が、潜在的な人格を表に出すことを抑圧していることにつながっているとのこと。
「日常とは違う場所」で表れる「日常とは違う人格」。これを見つけ出すこと、体験することが才能の開花につながります。

私自身、自分の職場だけにとどまらず、他の自治体職員との交流や、民間の方々との交流でいろいろな刺激と経験を得ています。これらは、自分自身の気が付かなかった人格を見つけ出す貴重な機会になっているのかもしれません。
もしかしたら、こういう場を潜在的に求めているのかも?

「地域に飛び出す公務員」「公務員の副業」も同様に、新たな才能を開花させる貴重な機会なのですね。

2018年12月12日水曜日

「公務員面接を勝ち抜く力」

小紫生駒市長の著書「公務員面接を勝ち抜く力」、読了しました。



これから公務員を受験しようとしている、大学生向けに書かれた本ですが、現役公務員にも参考になる示唆がいっぱいでした。

タイトルを見ると現役公務員が手に取らなさそうな本ですが、むしろ、若手自治体職員にこそ読んでもらいたい、
さらに・・・人事担当者に深く読んでもらいたい本です。

生駒市では、応募者がかなり増えていると聞きます。
トップが求める人材像を示しているのですから、とても分かりやすいですし、受験する方の意識、意欲も違うと思います。
これから生駒市がどのように進化していくのか、目が離せません。
もちろん、わが市も負けないようについていかなくては。。。

第3章以降は、自治体職員として働くために必要な視点、心の在り方などいろいろなヒントがちりばめられています。

特に「自治体3.0」の考え方には共感しました。
スピード感を持って取り組みつつ、「協創」によってまちづくりを進めていく。
まさに、私が学んできた「第3カーブ」と通じるところがあります。
そして私が認定していただいた「インターミディエイター®」の活動は、ここにあるのだと思っています。





「協創」と「始動力」。
素敵な言葉をこの本からいただきました。

小紫市長、ありがとうございました。

2018年12月9日日曜日

富永さんの講演会に行ってきました

小平市主催の「市民活動応援講演会」に行ってきました。
画像に含まれている可能性があるもの:富永 一夫さん

講師は、日頃より地域づくり人財塾などの活動でお世話になっている、NPOフュージョン長池富永一夫さん。

画像に含まれている可能性があるもの:富永 一夫さん、座ってる、画面、室内

「地域志源でふるさとづくり」と題して、前半は富永さんの講演、後半はグループワークでした。

講演の中で、印象に残ったワードをいくつか。

・フュージョン長池ができて19年。
 (資料のヒマワリ図を見ながら)
 フュージョン長池は、いろいろなものをつなぎたかった。
・よく「縦割り行政」と言われるが、民間の方がよっぽど縦割り。
 一つの分野の商品しか作らない。その世界しかない。
 行政の方がよっぽど連携ができる。
・日本は、「つなぐ」ということがお金にならない。(欧米ならなるのに)
・地域志源は、潜在的にたくさんいる。どのように活用していくか。
 じーっと観察する。必ず、その人のやりたいことが見えてくる。
 その、やりたいことを支援する、お手伝いしてあげる。
 こうして地域の元気が育っていく。
・前50年と後50年をつなぐ。 すると100年の事業になる。
 100年が見えると、1000年が見えてくる。
 3代が協力してできる場づくり、100年の知恵を集め、次世代に繋いでいく。
・今生きている人たちが横につながる協働だけではなく、
世代を超えた協働、多世代の協働がそこに加わると、立体的な協働となる。
 「孫子の代のために、このまちをどうするか」。
 多世代の交流、協働こそが持続可能な社会づくりなのでは。
・ボランティアの語源は「志願兵」。徴兵ではない。
 相手が寄ってくるということが大事。
 「ボランティアさせてください」と言ってくる人たちの活動が大事。
 主催者が「ボランティア募集」というのではなく、
 ボランティアをしている人が「一緒にやりませんか?」と募集することが大事。

後半はグループワーク。
自己紹介の後、地域資源について話し合いました。
時間も短かったので、ほぼ雑談で終わってしまいましたが、
市民の方とのグループワークは、とても久しぶりだったので、
楽しかったです。

やっぱり「対話」、ダイアログが大切ですね。

一方、相手の意見をすぐ否定する人もいたりして、
市民とともにやるグループワークの難しさも久しぶりに体感しました。(笑)

いろいろなタイプがつながる。つなげる。
そういう「場所」と「ヒト」の存在がやっぱり求められている。
まさに「インターミディエイター」ですね。

富永さんのまとめで、
「資源はたくさんあっても、ミスマッチを起こしている。
 ごちゃごちゃしてくると面倒くさい、難しいとなる。
 この辺りの交通整理が必要」という話がありました。
めんどくさいと近寄りがたいし、受け入れづらい。
この辺りにも、インターミディエーターの役割がありそうです。

・不可能は可能になる。時間が解決する。
 (新たな人、新たな技術、新たな哲学…が出てくる)
 「できない」は、必ず「できる」に変わる。
 自分の知見だけで、できないと判断してはダメ。


心残りは、少し参加人数が少なかったこと。若い人が少なかったこと。
この辺りは、主催者がどれくらい課題と感じているか。。。聞いてみたいところでもあります。

たくさんの刺激とワードと勇気をいただく会となりました。
富永さん、ありがとうございました。