2018年10月5日金曜日

公益財団として

今年は管理する指定管理の最終年度。
来年から新たな指定管理を受けるために、次期5年間の提案書を作成し、市に提出しました。



次期計画を立てるに当たり、近隣のホールの状況を調査。
近隣では財団法人ではなく、民間企業の指定管理が増えてきてたからです。

調べてみると、小平市の状況とはずいぶん違うことがわかりました。

小平市では「文化振興の基本方針」が定められていますが、近隣では、このような方針がないことがわかりました。
そして、この方針で小平市文化振興財団は「小平市と連携して文化振興をおこなうこと」、「小平市の文化振興のけん引役となること」などが期待されています。

民間企業が指定管理を行っている市では、このような規定がないため、指定管理者は施設管理、貸館事業が中心となります。
収益が見込めない公演の開催にも二の足を踏むでしょう。
公演は、赤字になるリスクもありますから、安定した貸館事業に注力した方が良いのだと思います。

一方小平市では、公益財団法人が指定管理者です。
公益財団法人には「収支相償」が求められています。つまり、収支を限りなくゼロに近づけると言うこと。
当財団でも収益事業を行っていますが、その利益は、市民への還元、支援育成事業へと振り分けています。
小学校への出前コンサート、吹奏楽フェスティバル、吹奏楽クリニック、夏休みフェスタ、高校演劇スペシャル、児童絵画コンクール、丸ポストフォトコンテストなど、こうした支援育成事業により、小平市の文化振興を図っているのです。

次期指定管理機関の事業計画書は、12月市議会定例会で審議いただく予定です。

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