「ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す」
(山口周 プレジデント社 1700円+税)
(山口周 プレジデント社 1700円+税)
読了しました。
圧倒されました。
「私たちの社会は、明るく開けた「高原社会」へと軟着陸しつつある」
低迷する経済状況、混沌とする社会情勢。
手詰まり、打つ手なしに思えた現在の社会が、「成熟した明るい高原」に向かっていることを示唆しています。
低成長に陥ったのではなく、成長が完了して「高原社会」に辿り着いたと指摘するくだりにはハッとさせられました。
物質的不足をほぼ解消し「文明化」という宿願を果たした私たちが、これから向かうべき「高原社会」について構想しています。
物質的不足を解消したのだから、経済が停滞するのはあたりまえで、私たちの未来に経済成長はないと著者は語ります。
「無限の成長」なんてありえないのに、どこか希望を持っている。
問題視すべきなのは、「経済成長しなければ豊かになれない」と思っている私たちの心。幸福な社会を構想できない想像力のなさであると指摘しています。
こういう考え方があるのかと、痺れました。
こういう考え方があるのかと、痺れました。
凝り固まっていた常識が粉々に砕かれます。
コロナ禍で社会の在り方が大きく変わった今、このタイミングで良い本に出合いました。
0 件のコメント:
コメントを投稿