10月28日(金)、立川市職員の自主研究グループの勉強会「第15回Flat spaceたまにわ」に参加して来ました
講師は、堤直規さん。「公務員1年目の教科書」の著者で、小金井市行政経営担当課長です。小平市職員自主研究グループK-upのキックオフ勉強会でも登壇いただきました。
『しっかり汗を流そう』というテーマの時に出てくるのが上杉鷹山の「働き一両」の話。
「為せば成る。為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり」で有名な上杉鷹山ですが、
この「働き一両」の言葉も素敵です。
「働き一両、考え五両、知恵借り十両」
真面目に働けば一両の価値がある。
さらに、自らが考え、工夫しながら働けば5倍の五両の価値。
そして、上司や部下、同僚など、周りの人の衆知を集め、用いれば10倍の十両の価値になる。
多様な人との交流によって、新たな想像を産もうという現代の考えにも通じますよね。
「骨知り五十両、閃き百両、人知り三百両、歴史に学ぶ五百両」
知恵を借り、コツを知り、閃きを得て、人との交流を深め、歴史を学べば、どんどん価値が上がっていくということです。
注目は「人知り三百両」。
よい人に巡り会い、交流・情報交換すると、三百両の価値です。
地域に飛び出したり、全国の方と知り合ったり、FBで交流したりしてできた、ネットワークの価値は、働くだけの価値の300倍ということです。
通信技術の発達で、情報を集めるのは簡単になりましたが、
本当に役立つ知恵や真の価値を持つ「人に巡り会うこと」の価値が大きいということですね。
これまでも自分の自主研や他自治体の自主研、全国の人が集まる勉強会、研修などに参加し、いろいろ交流を重ねてきましたが、このような「人と巡り会えるチャンス」を大事にすることって大切なんだなぁと改めて思いました。
そして、名言は、「見切り千両、無欲万両」と続きます。
ドラッカーさんも言っていました。
「最初に行うべきことは、もはや成果を上げられなくなったものや、貢献できなくなったものに投入している資源を引き上げることである。」
「見切る」というと、どこかマイナスなイメージがありますが、陳腐化した考えや組織にを変えていくということですね。
そして、最終的に一番大きな価値は「無欲で人のためになることをする」ことなんですね。
堤さん、色々と考えさせられる示唆をありがとうございました。