2016年10月30日日曜日

働き一両

10月28日(金)、立川市職員の自主研究グループの勉強会「第15回Flat spaceたまにわ」に参加して来ました
講師は、堤直規さん。「公務員1年目の教科書」の著者で、小金井市行政経営担当課長です。
小平市職員自主研究グループK-upのキックオフ勉強会でも登壇いただきました。

『しっかり汗を流そう』というテーマの時に出てくるのが上杉鷹山の「働き一両」の話。


「為せば成る。為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり」で有名な上杉鷹山ですが、

この「働き一両」の言葉も素敵です。




「働き一両、考え五両、知恵借り十両」

真面目に働けば一両の価値がある。
さらに、自らが考え、工夫しながら働けば5倍の五両の価値。
そして、上司や部下、同僚など、周りの人の衆知を集め、用いれば10倍の十両の価値になる。

多様な人との交流によって、新たな想像を産もうという現代の考えにも通じますよね。



「骨知り五十両、閃き百両、人知り三百両、歴史に学ぶ五百両」
知恵を借り、コツを知り、閃きを得て、人との交流を深め、歴史を学べば、どんどん価値が上がっていくということです。

注目は人知り三百両

よい人に巡り会い、交流・情報交換すると、三百両の価値です。
地域に飛び出したり、全国の方と知り合ったり、FBで交流したりしてできた、ネットワークの価値は、働くだけの価値の300倍ということです。

通信技術の発達で、情報を集めるのは簡単になりましたが、

本当に役立つ知恵や真の価値を持つ「人に巡り会うこと」の価値が大きいということですね。

これまでも自分の自主研や他自治体の自主研、全国の人が集まる勉強会、研修などに参加し、いろいろ交流を重ねてきましたが、このような「人と巡り会えるチャンス」を大事にすることって大切なんだなぁと改めて思いました。


そして、名言は、「見切り千両、無欲万両」と続きます。

ドラッカーさんも言っていました。
「最初に行うべきことは、もはや成果を上げられなくなったものや、貢献できなくなったものに投入している資源を引き上げることである。」
「見切る」というと、どこかマイナスなイメージがありますが、陳腐化した考えや組織にを変えていくということですね。

そして、最終的に一番大きな価値は「無欲で人のためになることをする」ことなんですね。

堤さん、色々と考えさせられる示唆をありがとうございました。

2016年10月29日土曜日

はみ出しても大丈夫

組織から「飛び出す」
組織から「はみ出す」

よくありますよね。
(↑ないですか?(笑)...)

あまり良いイメージでとらえられないかもしれません。

「出る杭は打たれる」などとも言われますし。



「飛び出す」とか「はみ出る」って何でしょう?


今、所属している組織、場などに収まりきれずに
気持ちが飛び出したり、はみ出したり。。。

その思いを押し殺して、圧縮して、今の場に留まっているのは居心地が悪いですよね。。。

でも、この「はみ出し部分」を求めていたり、共感してくれる人もいるかもしれません。

勇気を持って、堂々と飛び出し、はみ出せば、何か変わるかも?

はみ出している人を受け入れる気持ちが大切なのかもしれません。
今までと違うやり方は、当然、違和感を持つでしょう。
でも、異端としてみるのではなく、
新たなチャレンジをしている、創造をしていると思うと、
ワクワクしてきませんか?

場づくりの教科書」(長田英史 芸術出版社)の一説
『あなたはすでにはみ出している』のくだりを読んで、こんなことを考えています。

2016年10月27日木曜日

イベントに来て来て

イベント担当だと、集客は気になりますよね。

もちろん内容にこだわり、準備にも時間をかけたので、
たくさんの人に来てほしいと思うのは当然です。
多くの人に来ていただいた時の達成感も格別ですよね。

でも、「自分のイベントだけ来て来て」と言って、
他人のイベントは知らんぷり・・・こんな人いませんか?



自分が苦労したように、他のイベントの主催者も苦労しているし、
たくさんの人に来てほしいと思っているはず。。。
こういうことに意識がいかないと、きっと、しっぺ返しが来ると思うのです。

自分だったらどうだろうか?
ちょっと気にしてみたいところです。

少し表現は違いますが、
『情報は発信するところに集まる』

「情報がほしければ、まず、自分から発信すること。
そうすると、」いつの間にか情報が集まるようになるよ。」
ジャーナリスト楽校inこだいらを立ち上げる前、
指導していただいた某放送局の方に教えていただいた言葉です。
今もこの言葉は、私の活動の軸の一つです。

これと同じような気がするのです。
自分のイベントに来てほしければ、まず、他者のイベントに行くこと。

短期的な集客にはつながりませんが、
こういうことの積み重ねのような気がするんですよね。。。



こういう考え方は、ちょっと古いでしょうか?

2016年10月22日土曜日

K-up vol.2 「広報力アップは仕事力アップ」

小平市職員自主研究グループK-upの2回目の勉強会は、
埼玉県三芳町の佐久間さんをお招きしての広報がテーマ。

「広報力アップは仕事力アップ」と題して、たっぷり佐久間節を聞かせていただきました。

会場は、40人を超える参加者で、熱い!
小平市からの参加者が少なかったのが残念ですが、とても良い回となりました。


「読まれない 愛のない広報紙は 税金の無駄
佐久間さんは、強く語りかけます。

住民目線で、読んでもらえる紙面づくり。
「読んでもらう工夫をしていないのでは?」と自分に問いかけます。

文書を送ったのに読まないのが悪い・・・
のではなく、
「読んでもらう配慮、努力が足りない。」と考えるのです。

他責にするのではなく、自責。
他人事ではなく、自分事。

こうすることで、何かが始まるし、動き出しますよね。

「他人事にして、やらない言い訳をしていませんか?」
佐久間さんは、さらに追い込んできます。

「事業予算ゼロでも、こんなにできるんだよ。
 やる気があれば、できる方法を考えれば、
 楽しくなることがたくさんあるよ。」
佐久間さんの言葉が、受講生の心にグサグサと刺さります。


居なくちゃ困ると言われる公務員になるために、
やらない後悔ではなく、やって後悔。

参加者の心に、熱く火がついたことは、間違いありません。

その後の懇親会も、30人を超える参加者。
終電近くまで、熱い交流が続きました。

参加していただいたみなさん。
ありがとうございました。

地元のケーブルテレビJcomさんのデイリーニュースで取り上げていただいたのも、
嬉しかったです。


2016年10月20日木曜日

東京都市町村職員研修所

10月17日(月)~19日(水)の3日間、東京都市町村職員研修所に行ってきました。

 科目は「政策形成」。
係長職2年以上が対象の研修です。
 

研修の初日は、基調講演。
立教大学の萩原なつ子教授の講演でした。

実は、私個人としては、萩原先生の講義を聞きたかった!
今回はとってもお得な研修でした。

萩原先生のお話を初めて聞いたのは、2011年。
地域活性化センターの全国地域リーダー養成塾に参加した時でした。
話の面白さと実務、実例に基づいたわかりやすさ。
そして何より、明るく楽しい!

久しぶりにお聞きしましたが、全く変わっていませんでした。
本当に内容の濃い、実り多い講義でした。

その後は、クラスに分かれてのグループ討議に入ります。

今回、私の担当クラスは、24名でした。
6人ずつの4グループに分かれて、3日間で政策を立案するという研修です。


今回のテーマは「女性の活躍推進」。
掘り下げていくと、実に間口が広い。
色々な分野にかかわるテーマで、研修生も大変だったと思います。
萩原先生曰く「女性活躍推進は、全庁を横串にさす事業。縦割りを超えるチャンス」
確かに、教育、産業、雇用、福祉、次世代育成、まちづくり・・・いろいろな現状が見えてきます。

研修は、現状分析から課題を発見し、その課題解決のための政策を立案、提言書としてまとめるというもの。
制作の精度と言うよりも、その過程をどのように進めていくか。
この進め方を会得できるかが重要です。

これから、地域の方々とのアイディアだしの中から、テーマを拾い上げ、事業や政策としてまとめていく作業が多くなってきます。
今回の研修の視点が、少しでも役立てばと思います。

とはいえ、研修で一番学ぶのは講師自信です。
今回もたくさんの学びがありました。

またどこかで披露できればと思います。


2016年10月15日土曜日

責任を持つということ


長田英史さんの「場づくりの教科書」。
お読みになりましたか?

長田さんとは、昨年、東京都市町村研修所で開催された「場づくりクラス」という研修で、ご一緒させていただいてから、メルマガを購読したり、フェイスブックで交流したりさせていただいています。

そして、満を持して出版されたのが「場づくりの教科書」。
場づくりだけではなく、色々な場面で活用できる、いろいろなエッセンスが詰まっています。

要は、おすすめの本、ということです。

長田さんが発信するメルマガも、毎回とても示唆に富んでいます。
私自身も共感することが多く、毎回、リアクションを取り、意見交換しています。

この本から、引用しながら、私の感想を書いてみます。

■「担当する」とは責任を負うこと

仕事や地域活動など色々な場面、組織で、様々な任務を「担当する」ことがありますよね。

 『「担当する」というのは、全てをその人がやるという意味ではなく、
  その役割がきちんと遂行されるように責任を持って管理するという意味です。』
 (場づくりの教科書より)

このくだりに思わずうなずいてしまいました。
最近、このような場面によく出会うのです。(笑)

とても真面目で、一生懸命な人がいます。
こういう方に、色々なことをお任せすると、
「一生懸命頑張ります」「とにかく頑張ります」「ギリギリまで頑張ります」「寝ずに頑張ります」・・・

ムリして自分の力だけで頑張るのが「担当する」ということではないのです。
担当者に期待しているのは、「期日までに作業を終わらせること、成果を上げること」。
任された任務を俯瞰して、全体量を見て、自分だけで担いきれなくなったら、他の人に助けを求める、チームで任務にあたる、外注する、など他の方法を選んでほしいのです。

 『必要なのは努力や気持ちではなく、成果に対して責任を持つことです』
  (場づくりの教科書より)

もちろん、責任感を持ち、その業務に対し前向きで、一生懸命になることは必要です。
しかし、着地点を見失わずに、近視眼的にならずに、ちょっと高いところから全体を見回しながら、ゴール(成果)に向かうことが大切だと思います。

自分が一生懸命なら、きっと、誰かが助けてくれますよね。



※写真はチームでやろうというイメージです。

2016年10月14日金曜日

小平三中吹奏楽部 全国大会出場記念演奏会

10月16日(日)は、「小平三中吹奏楽部全国大会記念演奏会」です。
昨年も全国大会で金賞を受賞した小平三中。
今年は、どんなサウンドなのか楽しみです。




これは、演奏会としていますが、練習会場の提供でもあります。

ルネこだいらを管理する財団として、全国で活躍する中学生の支援をしようと、昨年から丸一日、練習会場として大ホールを貸し出すことにしました。

やはり、音楽室や体育館での全体練習とホールでの練習は違います。
しかし、会場費も安くないため、なかなか借りることができません。

そこで、練習の一部を記念演奏会として市民に開放し、壮行会として演奏を披露することで、財団主催の事業と位置付け、会場使用料を無償にしたものです。

地域の方々にとっても、貴重な機会。
全国金賞レベルの演奏を聴くことができるのですから。

また、保護者の方々も、全員が会場となる名古屋まで行けるわけではありません。
ルネこだいらの壮行会で、渾身のエールを送ることができるのです。

もちろん、ルネこだいらにとっても「吹奏楽のまち こだいら」をホールの柱の一つとして掲げています。
吹奏楽を身近に聞くことのできる機会の提供や、吹奏楽に書ける若者の支援をできることは、地元の公益財団としてもとてもうれしいことです。

こうした、3者がWin-Winになる事業として、昨年から始めた演奏会。

今年も、会場いっぱいに素敵なサウンドが響き、地域から温かいエールが送られる、素敵な会になると思います。

2016年10月10日月曜日

なぜ広報力アップなのか

小平市自主研究グループK-up、第2回目の勉強会のテーマは
「広報力アップで仕事力アップ」。

講師を日本一の広報行政マン、三芳町の佐久間さんにお願いしたところ、
市外からの問い合わせも多く、定員40人が埋まりました。

ジャーナリスト楽校inこだいらを立ち上げたときから「情報発信」「伝えること」というのは、
私自にとっても軸となるテーマであるので、今回の勉強会はとても期待しています。

小平市職員の反応が薄かったのが残念ですが、
これはK-upの自明度の低さ、信頼度の低さということで、私たちへの反省材料としたいと思います。

私が、情報発信、広報に関心を寄せる理由を少し・・・。


以前、全国地域リーダー養成塾(地域活性化センター主催)に参加した際、
塾長の大森彌先生(東大名誉教授)が言った言葉が今も心に残っています。

『関心のないところに、問題はない』

興味を持ってもらわなければ、何にも起こらないということです。
苦情さえも起きない、誰も知らない。
 。。。なんだか豊洲市場問題のようですね。(笑)

情報が自由に流通し、可視化されることが大事で、そこから色々な問題が起きます。
良い評価も悪い評価も、苦情も応援も、「関心を持つ」ところから始まります。

そうすると「伝える」ということ、「伝わる」という"成果"がとても大事になってきますよね。

まちは「人」がつくるものです。
行政職員や政治家だけが作るものではありません。

たくさんの人が、関心・興味を持ってくれるまち、
たくさんの人が、参加・参画してくれるまち、
たくさんの人が、このまちを好きだと言ってくれるまち。

こういう元気なまちにするには、
まちを知ってもらうための「情報発信」が第一歩だと強く感じています。

次回のK-up勉強会で、どこまで深まるかはわかりませんが、
個人的に、とても、楽しみなのです。

 
◆【小平市職員自主研究グループ K-up vo.2
 広報力は仕事力 “ゴミ箱行き広報” から “日本一の広報” へ変革させた広報マンの仕事術とは

日時 2016年10月18日(火曜)18:30~20:30
会場 小平市中央公民館
講師 佐久間 智之さん(埼玉県三芳町秘書広報室)
費用 200円
   https://www.facebook.com/events/294075284304690/

   

2016年10月9日日曜日

ノーベル賞と内助の功

今年のノーベル医学・生理学賞、東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんが受賞。
素晴らしいですね。おめでとうございます。

でも、どのテレビを見ても少し違和感を感じます。
テレビは、大隅さんの研究成果などではなく「妻の献身」「妻のサポート」「内助の功」にスポットを当てすぎるのだと思うのです。

もちろん、受賞の陰に妻のサポートがあったことは否定しません。
大隅さんが、妻に感謝する気持ちは図ります。

ですが、あまりにも美談に仕立て過ぎてはいないでしょうか?

過去の日本のノーベル賞受賞者を見ると、男性ばかり。
ということは、女性が受賞するには、妻を支える「夫の献身」が必要ということなのでしょうか?

もちろん、女性研究者の割合が低いことが大きな原因だということはわかりますが、女性研究者の割合が低いことも、このようなことが原因なのでは・・・?と考えてしまいます。

このまま「内助の功」が大きく取り上げられると、これが当然のこと、当たり前のように錯覚してしまいます。
「女性活躍社会」というのですから、美談としての内助の功ではなく、主体的に活躍できるような社会、そして報道になればなぁと感じてしまいました。

マスコミの現場で活躍する女性も増えてきていると聞きます。
もう少し、違った報道になるといいなぁと思っているのは、わたしだけでしょうか?

もちろん、私も家事をあまり分担せず、負担を強いてきてしまった感じています。
自分への反省を込めて、時代への期待を込めて。



2016年10月6日木曜日

小平三中吹奏楽部 全国大会へ!

「吹奏楽のまち こだいら」

ルネこだいら(小平市民文化会館)の柱の一つとして、
吹奏楽のまちを掲げています。

これは、市立中学校全校に吹奏楽部があることや、
昨年は、小平三中、小平六中の2校が全国大会へ出場するなどレベルが高いこと、
青少年吹奏楽団という社会人の楽団もあり地域に根差していることなどから、
吹奏楽のまちを推しています。

全国大会への出場は、東京都から3校。
そのうちの2校が小平から出るというのはほんとにすごいことなんです。

そして、今年は、小平三中が出場権を獲得。
六中は、あと一歩で涙をのみましたが、
三中には、小平市代表として頑張ってもらいたいです。


そんな、三中の演奏を聴くことのできる場を、ルネこだいらで用意しました。
「小平三中全国大会出場記念演奏会」です。



当日は、全国大会で演奏する課題曲と自由曲を演奏いただき、
顧問、部長からご挨拶をいただきます。

そうです、記念演奏会ですが、壮行会なのです!

全国大会の会場は名古屋。
なかなか行くことはできませんが、
ルネこだいらで、中学生の全国での活躍を応援、祈念し、
熱いエールを送りましょう!

2016年10月4日火曜日

観てきました、ゴジラ

新宿のゴジラの下の映画館で、「シン・ゴジラ」観てきました。



「公務員が見ると面白いよ~」という評判で、何が面白いのか?
と思って行ってみました。

・・・面白いです。(笑)


意思決定の方法や省庁の縦割りの感じ。
政治家と事務方の関係性など、確かに公務員の心をくすぐる。。。


それ以外にも、CGは迫力はあるし、ゴジラが進化するという設定もすごいし、
面白い映画でした。

2016年10月2日日曜日

平櫛田中彫刻美術館で出前コンサート

ルネこだいらの出前コンサートで、平櫛田中彫刻美術館に行ってきました。

今回は「笙・楽琵琶×鍵盤ハーモニカ」という組み合わせ。


前回は館内で行ったのですが、今回は美術館の庭で、野外コンサートとして行いました。

笙と鍵盤ハーモニカの相性はどうなんだろう・・・??
と思っていたのですが、
これがスゴイ!

相性バッチリなんです。

後で聞いてみると、雅楽の楽器用にピッチを430Hzに特注で作った世界で一つの鍵盤ハーモニカなんだそうです。。。(通常の楽器は440Hz)

笙を聴く機会もあまりないので、来場者もたくさん!
天気も良く、想定以上に集まってくれました。