1月29日~31日の3日間、
東京都市町村職員研修所に行ってきました。
参加した研修は「
政策形成」です。
この研修の対象は「係長職1年以上」。
以前は「係長現任研修」と呼ばれていました。
つまり、係長に昇任したてではなく、係長経験を何年か積んだ方々が対象。
今回も3~5年目くらいの方が中心だったと思います。
研修所の資料を見ると、この研修の目標は、
目標 | ・テーマを通じて自治体の置かれた現状を把握し、自治体職員としての見識を深める。 ・政策を立案するために必要な、論理的かつ多面的な思考・発想力の向上を図る。 ・政策概要の作成を通して、企画立案・評価能力の向上を図る。 ・グループワークを通じ、危機意識や改革意識などの気づきの醸成を図る。 |
ということです。
研修は3日間。
初日は、大学の先生からの基調講義。
今回は、首都大学東京の小原隆治さんからお話をいただきました。
1日目の午後から1クラス30人程度のクラスに分かれます。
私が担当したのは4組30人。(2人欠席でした)
この研修は、グループワークが中心です。
各グループで問題を洗い、課題を発見し、それを解決する政策案を立案し、プレゼンテーションを行うという流れです。
クラスごとに研修の流れを説明するところから、私の任務が始まります。
グループワークの進め方やプレゼンの方法などを具体的に話していきます。
気をつけているのは「研修の狙い、目標、今回体験してもらいたいこと」を明確に伝えるということ。
ただでさえ忙しい係長職。3日間も職場を離れるなんて大変です。
ですので、研修所に来たところらテンションは下がり気味。。。
ここで目標も見失うと、意識が路頭に迷ってしまいます。
クラス別講義は、パワポで行い、ベースのスライドは研修所で作成したものがあるのですが、この研修所の良いところは、講師のオリジナル資料を入れても良いというところ。
今回も、かなりのオリジナル資料をスライドに追加して臨みました。(笑)
※もちろん、研修所の方針から離れたものではありませんよ。。。
グループワークでは、付せんを使ったブレーンストーミングを行うとなっています。
ですが、実際にやったことがない職員も多いので、この辺りの説明を丁寧に、スライドを追加したりしているわけです。
今回も、付せんを使った「可視化した」議論が各グループで展開され、楽しいワークになりました。
実質1.5日しかない中で、各グループは現状分析、原因追究、政策立案と進んでいきます。
最終日の午後は、政策案の発表。
ここではプレゼン力を問われます。
そして、今回の研修の最大の役割、「プレゼンへのコメント」の時間がやってきます。
短い時間での政策立案ですので、政策案の内容を指摘しだしたらキリがありません。
今回の研修の狙いは、政策案の良し悪しではありません。
検討のプロセス(現状分析、原因追究、政策選択など)がしっかりできているか、プレゼンは「伝わる」ようになっていたか、この辺りを指摘するようにしています。
底での指摘が、現場での政策立案時に活かしてもらえればと思うのです。
とはいえ、研修ですので、指摘が多すぎても記憶に残りません。
ほめるポイントを多くして、指摘は1~2店程度にとどめるように心がけています。
でもじつは、この「ほめるポイント」を探すのが大変。
本当に集中して、良い点を見つけ出しています。
自分が研修生であったら、ほめられると嬉しいですよね。きっと記憶にも残ります。
各グループの発表が終わったら、研修のまとめ。
ここは案外自由に話してよいところなので、オリジナルスライドをたっぷり。
係長世代に伝えたいことをしっかりと話しています。
もちろん、研修の目標に沿った内容のことですよ。
どんなスライドを追加し、どんな内容を話しているのかは、私のクラスになった方限定。ww
運が良ければ、どこかで見られるかもしれません。
もう、7年くらいこの研修には登壇していますが、係長の気質もずいぶん変化したと思います。
私が歳を取ったせいかもしれませんが。。。
ということで、かなりの年数続けてきましたので、そろそろ研修所に飽きられているかもしれません。
来年度の登壇があるかな???
今年も楽しく研修させていただきました。
研修所の皆さん、研修生の皆さん、大変お世話になりました。