「財を遺すは下、事業を遺すは中、人を遺すは上なり」。
後藤新平さんの有名な言葉があります。
お金を残すことは「下」、仕事を残すことは「中」、一番上は人を残すことだ。
ということです。
「人財育成が一番大切なんだ」ということを表現するときによく引用されることばですね。
しかしこの言葉には続きがあります。
「されど、財なくんば事業保ち難く、事業なくんば人育ち難し」。
つまり、お金がなければ事業の継続は難しく、事業がなければ人は育たない、ということです。
ということは、お金がないと人が育たないということですよね。
それでは、お金儲けでいいじゃん!となりそうなところですが、やっぱり違いそうです。
単になんにでも使えるお金を残すということではなく、そこに意思が必要なんだと思います。
人を育てるために、事業を残しましょう。それを継続するためにお金も残しましょう。という感じでしょうか?
その事業がどのように世の中に必要とされ、役立っているのか?
その事業を存続するために、どれくらいのお金が必要なのか?
そして、その事業をどうやって引き継いでいかなくてはならないのか?
この辺りをしっかり持っていないと「人を遺す」こともできないのかもしれません。
ドラッカーさんも5つの質問で残しています。
「われわれの使命は何か?」
「われわれの顧客はだれか?」
「顧客は何を勝ちと考えるか?」
「われわれの成果は何か?」
「われわれの計画は何か?」
どこか通じるものがありますね。
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