昨日11/6の
K-up。
ゲストスピーカーに
公務員キャリアデザインスタジオ(CDS)の
島田さんと宮武さんをお招きし、公務員のキャリアについて考えました。
キャリアとは出世などではなく「轍」。
ある時に自分の生きてきた道を振り返るとそこにある歴史ということです。
過去を振り返り、将来への展望につなげる。
これがキャリアデザインなのだと。
会場から一つの質問がありました。
「公務員は『異動』により専門性が育たない。
専門性のない人が定年などで公務員の職を失ったら何にもできない。
(使い物にならない)
そんな公務員は自分たちのキャリアをどのように考えているのか?」
・公務員に専門性は無いのでしょうか?
・プロと呼べないのでしょうか?
・公務員と言う身分を解かれたら、使い物にならないのでしょうか?
色々な疑問が頭をよぎりました。
確かに、民間企業で一つの分野を研究したり、突き詰めたりするという専門性は育たないかもしれません。
しかし、使い物にならないということにも今一つ納得ができません。
冷静になって少し考えてみました。
専門家=プロフェッショナルには、いくつかのタイプがあるということです。
①エキスパート型
②ビジネスリーダー型
③プロデューサー型
(参考:キャリアデザイン入門 Ⅱ(専門力編)大久保幸夫)
質問者が意識していたのは「①」で言うところの専門家のようです。
高度な技術を持っていたり、法律的な専門家であったり、国家資格を持っていたり。
特定の技術分野を担い、技術を高め、理論を深めていく。
これだけが専門家と言うことなら、なかなか公務員には無理かもしれません。
しかし「③」だったらどうでしょう?
プロジェクトリーダーとしてチームを率いたり、プロデューサーとして様々な人材を見出したりつなげたり。
様々な①のスペシャリストをつなぐことによって、新たな変革、想像を行っていく。
こういう形の「プロ」になら、公務員もなれそうな気がします。
そして、様々な人をつなげるには、色々な分野を知っていることが大事。
これには公務員の『異動』がとても有効なのだと思うのです。
とても複雑な社会になってきています。
課題解決には一筋縄ではいきません。
これまでは福祉分野の人だけで解決していたことが、他分野と連携しないと解決できないようになってきています。
すると、福祉、産業、教育、防災などいろいろな部署に異動し、それぞれの場所でネットワークを築いて行くことが、とてもプラスになるはずです。
ちょっと長くなってしまいましたが、こんなことを考えたK-up翌日の朝です。