2017年2月28日火曜日

意見を変えるのは妥協すること?

れんげ舎の長田英史さん。市町村職員所の「場づくりクラス」という研修でご一緒して、とても共鳴しました。
その後、長田さんの発行するメルマガ(3回発信)を楽しく購読しています。
直近のメルマガの話題がタイトルの言葉です。

◇意見を変えるのは妥協すること?
「会議で一旦ある意見を主張したら変えない」ということ、よくありますよね。
自分自身でも、変に凝り固まらないように気を付けています。
そして、変化を受け入れようと思っています。
(もちろん、変えないという選択もありだと思います)

長田さんは、メルマガでこう記しています。
 |意見の内容云々ではなく、自分が変わることを、
 自分自身に許していないのです。
 自分自身に、変化することを許す。
 このようなあり方が、可能性が広げてくれる。

でも「変化」は「妥協」ではないんですよね。
色々な異なる意見が出会うことによって、新たな意見に成長する。
まさにイノベーションですよね。
風見鶏とか日和見とか変わることがマイナスのように言われることもありますが、むしろ、色々な情報によって新たな意見へと変わることの方が自然だと思うのです。
変化というよりも「進化」というのかもしれません。


とはいえ、上司の言うことがコロコロ変わったりしてイライラすることも・・・
意見が変わるのには2つ原因がありそうです。
 ①その人の特性
 ②外部的な要因

①の場合、「忘れっぽい」「思いつき」「優柔不断」などなどいろいろな理由があるかもしれませんが、あまり深く考えて様子。
こちら側でコントロールもできないので、振り回されても気にしないということでしょうか。

②の場合、外部環境は状況は刻々と変わります。
特に、最近は、不確実で、流動的で、不安定で・・・、
先行きが見えない時代。未来などわかるはずもありません。
なので、議論をしていて、新しい情報が入ってきたら、意見を変えるのは必要なことだと思うのです。
むしろ、当初の意見を守り続けていたら、舵取りを見誤ってしまうかもしれません。
これは妥協とは違いますよね。

私自身、ダーウィンの言葉を引用することがあります。
 |「最も強い者が生き残るのではなく、
  最も賢い者が生き延びるのでもない。
  唯一生き残ることが出来るのは、
  変化できる者である。」

これからも、しなやかに変化していきたいと思います。

2017年2月23日木曜日

IMF2017

2月19日(日)に行われた「インターミディエイターフォーラム2017」(IMF2017)に参加して来ました。
日本で初めて『インターミディエイター』をテーマとして開催されたフォーラムです。



「インターミディエイター」は、馴染みがない言葉かもしれません。
新しい概念で、まだ、的確に表す日本語がない言葉なのです。
異なる世界の「あいだ」に立ち、さまざまな次元で異なる領域を媒介し、対話と協働をうながすモノやヒト。
あらゆる「あいだ」から両側を活かし、新たな需要と未来を創り出す存在と言われています。

フォーラムは、とても刺激的でした。

インターミディエイター講座には、色々なご縁から2年目に参加し、色々な気づきと理論をいただきました。
これまでボヤっとしていた事象が、クリアになり、成功や失敗、障害などがすとんと腹に落ちてきたのです。
そんなご縁から、幸いにも登壇の機会もいただきとても感謝しています。
(登壇と言っても、私の実践している事例を、インターミディエイターの視点から紹介したものです)

インターミディエイターの話を聞いていく中でも、新しいパラダイム「第3カーブ」の話には、目から鱗というか、鳥肌が立ちました。
これまで、理由がわからないまま壁に当たっていたのはこれかと、衝撃的な気づきでした。
この概念が分かってくると、視野がスッと開けます。
無駄に壁にぶつかることなく、新たな解決方法、道を探ることができるようになったのです。

また、「リーダー・フォロワー論の限界」という話も秀逸。
強いリーダーは、強いフォロワー(指示待ち族)を作るだけで、新たなイノベーションはそこに起こらないという指摘は納得です。

ではどうやってイノベーションを起こしていくのか。
それには、やはり2つの「D」だということです。

これらをベースに、私以外の発表者の方々の事例紹介は、とても素晴らしかった。
現場で実践している皆さんの事例は、気がつかないうちにインターミディエイターの視点、手法であり、成功へとイノベーションへと繋がっている。
気付きが多すぎて、いまだに消化しきれないくらいです。

20世紀は「専門分化」と「分業」が進んだ世紀。

いわゆる2分化、分離が進んだ時代です。
しかし、この2分化が閉塞感を呼んでいるのが21世紀です。
この閉塞感を打破するには、分離したものをもう一度結び合わせ、相互に関わりを持ち、新たなイノベーションを起こす必要があるのです。
これには「開かれた対話と創造の場」が必要で、かつ、切り離されたモノ・ヒトの間を媒介する「インターミディエイター」が必要だということです。

今回のフォーラムでは、本当にたくさんの気づきと、色々な方々との出会いがありました。
あらためて、私の現場で実践に結び付けていきたいと思っています。