2017年7月15日土曜日

「物語」とは・・・

7月11日、日本財団CANPAN・NPOフォーラム
『「物語」をつくる』に参加して来ました。

講師は、松原朋子さん(設樂剛事務所)。
松原さんには、人財塾・東日本支部をはじめ、いろいろな所でお世話になっています。

今回は3回講座の最終回でテーマは「物語をつくる」。
物語の話は、設樂剛さんのセミナーでも聞いていたので、復習を兼ねて参加しました。

物語の構造を明らかにしながら共感を呼ぶ物語を考えます。
第3カーブの時代、開かれた対話と創造の場には「物語り」が欠かせないことが分かってきます。

■物語は「不足」から始まる
構造的側面の一つにこの言葉がありました。
満ち足りている環境からは、物語は始まらないということです。
これを聞いていて、政策形成と同じだなぁと感じました。

政策を立案するとき、将来像を明確にして、現状を分析。
将来像に到達していない現状、足りないところ、ギャップを明らかにして、その具体的対策が政策です。
やはり不足から始まっているのです。
そうすると、政策づくりと物語作りはとても似ているということになります。
共感を呼ばない政策は、きっと面白い物語になっていないということですね。

今回は、ワークシートに自分の考えを落とし込むことで、作業を通じていろいろと気づくことがありました。
今年の後半に大きな物語作りをしなくてはならないので、とっても参考になりましたし、良い機会となりました。

そして、14日は、河井孝仁先生(東海大学)の講義も受講。

プロモーション、戦略というのは、第1カーブ時代の考え方ですが、
これに物語り、第3カーブの考えを入れていくと。。。
などなど考え始めたら、なかなか面白くなりそうです。

今週は、学びの多い週でした!
今回の学びが単なる情報収集に終わらないよう、実践に結び付けていきます!

2017年7月7日金曜日

登壇のススメ

201775日(水)。
今年も山梨県市町村職員研修所で登壇させていただきました。


今回で6回目です。
テーマは「住民との協働によるまちづくり」。
小平市での事例を交えながら、講義とワークを行ってほしいというオーダーの1日の研修です。

毎年、自分で良いのか?と思いますが、何度もお声かけいただけるということは、大きな失敗はないということでしょうか?



以前、このブログで「学然後知不足、教然後知困」を取り上げました。

( 書き下し)
「学びて然る後に足らざるを知り、
  教えて然る後に困(くる)しむを知る」
  学ぶことによって、自分の知識や経験がいかに足りないかを知り、
  人に教える時になって、教えるものとしての自分の未熟さと努力の必要度を知る。

登壇することって、最大の学びの場ですね。

自分の力量ではまだまだは思いながらも、足りなさを確認し、いろいろな気づきをいただける場であり、大きな収穫があるのです。

登壇することで得られることをいくつかピックアップします。


①事前準備で、受講生の数倍は勉強する
人前で話すということは、本当に緊張します。(最近は歳と共にドキドキ感は薄れてきていますが。。。)
人前で自分の意見を言うのですから、しっかりと自信を持って話さなくてはなりません。この恐怖を克服するために、事前勉強として受講生にお知らせする数倍は事前勉強しなくてはなりません。
でも、この作業が、自分にとってどれくらいプラスになるか。。。
勉強度本気度が違いますから、身につく!
当然、テーマ(今回でいえば「協働」)についての本は読みますし、「まちづくり」という言葉の意味も考えます。
受講しているだけでは、講師からの説明に「そうだよなぁ」「そういう考え方もあるなぁ」などと受け身になってしまいますが、登壇する場合には、教室で何十人の前で話し、質問を受けるのです。
しっかりとした準備は欠かせませんよね。このプロセスがしっかり身になります。

自分の考えを整理できる
人前で話すためには、そのテーマを自分なりに理解していなくてはなりません。
ただ「ペーパーを読むだけ」では、どこかの答弁と同じようになってしまいますね。。。
事前に自分なりに理解するということ。そして、自分の言葉で伝えること。
この準備のために「自分の考えを整理しておく」必要があるのです。
企画書や提案書を書いていて、「自分の言っていることがよくわからない」、「論理が飛躍している?」と気がつくことってよくありますよね。
登壇しているときに自分の理解不足が浮き彫りになることも良くありますが、その時の冷や汗と言ったら・・・。
そうならないために自分の考えを整理しておくのですが、これがいろいろと役立ちます。
もちろん「冷や汗をかく!」ということも、とても重要な収穫ですが・・・。

質問されると、さらに理解が進む
事前準備をしていても、考え、着眼点は千差万別。思わぬ質問が飛んできたりします。
しかし「わかりません」「知りません」という訳にはいきません。
この時、火事場の馬鹿力というか、信じられないようなスピードで脳が動き始めます。
事前準備では足りなかった、知識の整理が進み、また、潜在的な知識を呼び起こしたり、結合したりということも起こり、より理解が深まっていきます。
もちろん、このときの「緊急脳内トレーニング」は、かなりの筋トレであるため脳の活性化にも良いようです。

反応から新たな気づきがある
登壇すると、教室内、受講生全員の顔が思った以上によく見えるものです。
こちらの話していることが理解されているか、わからないか、いろいろ反応を見ながら進んでいきます。(もちろん、寝ていることはバッチリ見えます)
「反応がわかること」ってとてもありがたい。
わかっているのか、わからないのか。
わからないのは、話し方が悪いのか、話している内容が悪いのか、展開が悪いのか、図表が分かりにくいのか・・・などなど、伝え方について、気づきをたくさん得ることができます。
文章化するだけではわからない、直接の反応だからこそ、気がつくことが多いのです。

他の活動にも役立つ
仕事の上でも、上司への企画提案、職場内会議でのプレゼン、市民への説明会など、大小はいろいろとあると思いますが、たくさんの「登壇の場」があると思います。
研修での登壇経験は、人前で話す機会に必ず役立ちます。


・・・と、登壇の機会は、基本的に良いことばかりです。
もし、そういう声かけがあったなら、機会をいただいたなら、
躊躇せずに受けることをお勧めします。


とはいえ私も、ああすればよかったとか、こういう表現をすればよかったかなぁとか、いろいろ反省しています。
今後も引き続きお声がかかるよう、努力していきたいと思います。